2024年8月5日、日経平均株価が大幅に下落し、4451円という過去最高2位の下落幅を更新しました。
これに加え、一時141円まで円高が進行し、市場も大混乱状況となっております。
こんな状況だからこそ、投資家たちが目を付ける投資先を改めて学び、ピンチをチャンスに変えられればと思います。
今回は株価の大幅下落時における投資家たちの投資先について紹介したいと思います
1. 安定している企業の株(ディフェンシブ銘柄)
ディフェンシブ銘柄とは、景気が悪くなっても業績があまり影響を受けない企業の株です。例えば以下のような企業が該当します
- 食品・飲料: たとえ経済が悪くなっても、人々は食べ物や飲み物を買い続けます。したがって、食品や飲料を扱う企業の株は比較的安定しています。
- 医薬品・ヘルスケア: 病気や怪我を治療する薬や医療サービスは、景気に関係なく必要とされるため、医薬品やヘルスケア関連企業の株も安定しています。
- 公共サービス: 電力会社やガス会社、水道事業など、生活に必要なサービスを提供する企業の株も安定していると言えます。人々は電気や水を使い続けるためです。
2. 海外でたくさん稼いでいる企業
円高になると、円の価値が上がるため、海外で稼いだお金を日本円に換えるときに不利になります。しかし、海外でたくさん稼いでいる企業は、収益が分散されているため、円高の影響を比較的受けにくいです。
- 多国籍企業: 世界中で事業を展開している企業は、収益の一部を海外から得ているため、円高の影響を分散できます。例えば、トヨタやソニーなどです。
- テクノロジー企業: 海外市場での売上が多いテクノロジー企業も円高の影響を受けにくいです。例えば、電子機器やソフトウェアを世界中で販売している企業です。
3. 高配当の株
高配当株とは、株を持っているだけで毎年一定の配当(お金)をもらえる株のことです。不景気でも安定した収益を上げる企業が多いので、比較的安全な投資先とされています。
- インフラ関連企業: 道路や鉄道、電力会社などのインフラ関連企業は、安定した収益を上げることが多く、高い配当を提供することが多いです。
- 金融機関: 銀行や保険会社なども高配当を維持していることがあり、比較的安全な投資先とされています。
4. 外国の通貨や資産
円高になると、日本円の価値が上がるため、外国の通貨や資産に投資することで利益を得ることができます。
- 外貨建て債券: アメリカドルやユーロなどの外貨建ての国債や社債に投資することで、円高による利益を得ることができます。
- 外国株式: 海外の企業の株に投資することで、円高によるリスクを分散できます。例えば、アメリカやヨーロッパの大手企業の株式です。
5. 金(ゴールド)などの安全資産
不景気や経済の不安定な状況では、金(ゴールド)などの安全資産に投資する人が増えます。金は、インフレや通貨価値の変動に対する保護手段として機能します。
- 金: 金そのものに投資することや、金に関連する上場投資信託(ETF)や金鉱株に投資することができます。
- その他の貴金属: 銀やプラチナなども安全資産としての特性を持ち、リスク分散の手段として利用されます。
6. 不動産投資信託(リート)
不動産投資信託(REIT)は、多くの投資家から集めた資金で不動産を購入し、その収益を分配する投資商品です。不動産市場の安定性を活用するため、景気が悪くなっても比較的安全な投資先です。
- 国内リート: 国内の商業施設やオフィスビルに投資するリートは、安定した賃料収入を得ることができます。
- 海外リート: 海外の不動産市場に投資するリートもあります。特に経済成長が見込まれる地域の不動産は魅力的です。
まとめ
これらの投資先は、株価の下落や円高という状況下でも比較的安定して利益を得られる可能性が高いです。ただし、どの投資先にもリスクがあるため、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて慎重に選ぶことが重要です